香・アロマテラピー

とある秋の日曜日

以前にも訪れたことのある高齢者施設で
アロマハンドマッサージのボランティアをしに行ってきた。

最近わかったんだけど、その施設には
母が20年以上も前から大変お世話になっている恩師が入居されたらしい。
今では認知症が進んでいるということなので
母のことは覚えていらっしゃらないかもしれないけど
もしお会いして担当することになったら、これは縁だな・・・
こころを込めて施術させていただこう・・・
と思っていたけれど、残念ながらお見かけすることはなかった。

それでも、施設内には明るさや温かさや、穏やかな雰囲気が漂っていた。
掃除も行き届いているようで、とても清潔感があって
何よりもスタッフさん達の大らかな笑顔が印象的だった。

母の恩師がお世話になっているところが
雰囲気が良さそうなので、なんとなくホッとした。


毎度ながら、アロマハンドマッサージは心の扉を開くなぁ、と実感。
同じ人が、マッサージ前と後でこんなにも違うのか!と今回も驚かされた。

同時に、高齢者にとってのマッサージは
身体的に負担が掛かる場合もある、ということを再認識した。
常に相手の反応を見ながら、相手にとって心地いいと感じるものを提供しないとね。
うっかりマニュアルに囚われないように気をつけよう。

そして連続で施術すると、気がつけば水分が奪われて喉がカラカラ
帰りのバスでは、誰も言葉を発しないほど消耗してましたわ・・・( ̄▽ ̄;

*

この日は、ボランティア先の近くに公園があるのを知っていたので
早めに家を出て、少しだけお散歩していた。

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敷地内に美術館もあったりするんだけど
んむむ・・・さすがに時間が足りなくて入れず。

こういう緑の公園が近くにあるといいなぁ~

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せっかく秋の昼下がりなので

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適当に家にあるものを詰めて、お弁当にしちゃいましたの。

水筒には三年番茶。
これだけで、なんだか遠足気分。

どうしておんなじものでも、外で食べるとおいしいんだろう。
太陽と光と風と緑と、子供たちの笑い声と
葉っぱのカサカサいう音と・・・
それから、土の匂い。

あっというまにぺろりと食べちゃった。

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ごちそうさまでした。

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誰でもいつかは

今日は5ヶ月ぶりにアロマハンドマッサージのボランティアに参加した。

ボランティアの人数は、いつもより多めの6人

今回は、施設の中でも
「比較的お元気で会話もできるような方々」と
「認知症、麻痺や歩行困難、会話も意思疎通もむずかしい方々」と
ふたつのグループに分かれることになった。
わたしは後者のグループを担当した。

同じフロアに10名ぐらいのお年寄りの方がくつろいでいる・・・が、
それぞれが、それぞれの時間、それぞれの世界で生きているようだった。

意識もはっきりしていて、問いかけには答えられる方もいれば
表情も変わらず、ひとりでは動作もままならない方もいたり
延々声をあげられている方、ずっと目を閉じて頷いている方

それでも、何も響いていないわけではないようで
無表情、無反応の男性に語りかけながらマッサージを続けていると
後半はずーっとわたしの目を見たまま涙や涎を垂らされたり
「手を表に返しますねー」と語りかけながら、手の甲をさすろうとすると
いち早く自分から手をひっくり返して甲を見せてくださったりして

言葉として表現できなくても、表情を作れなくても
感情は動いていて、こちらの問いかけも理解しているんだな、ということがわかる。

脳の指令がうまくいかないのかな。

こちらが思う以上に、もどかしい思いをされているのだろうな。


だんだんとボランティアも回を重ねるごとに
気づくことや考えさせられることも変わってくる。

今までは手順や施設の設備や、相手に迷惑かけないように・・・とか
よそからお邪魔した人間としての、一定の緊張感が優先していたけど

なんだか今日は、施設で働いていらっしゃるスタッフの方々や
介護のあり方、きれいごとだけではない、人と向き合うということを
たとえ仕事とは言え、それを選んで働いている人々について思ったり

実際に重症なお年寄りの方々を目の当たりにして

自分の両親がこうなったら・・・
自分自身がこうなったら・・・

様々な思いが巡った。

誰でもいつかは、年を取る。


気づけば両親も、すっかりいい年になっている。
自分の親は大丈夫、と信じたいところだけど、こればっかりは・・・

わたしの親も長年苦労を重ねて、確実に体力も衰えてきて
色んな意味で自信を失ってきているのがわかる。

今日、施術したお年寄りの方が、親と重なった。

自分の親が、こうして何も話せず、動けず
反応がなくなってしまったらどうしよう。

と、その方の手をさすりながら、失礼を承知で思ってしまった。


家族だから、何も言わなくても伝わるだろう・・・なんて、ありえない。
言葉がすべてを伝えるとは思わないけど
言葉じゃない伝え方だって、もちろんあるけれど

言葉にしなくちゃ伝わらないこともあるから

伝えたい思いは、タイミングを逃さず伝えたい。

後悔しないように。


*


 「この中にいるとね・・・夏でも冬でもわかんないのよ。
  いつだって同じように温度調節してるから。
  本当は夏なら暑くても外で汗をかいたり
  冬の寒さを肌で感じたいのよ。
  でも、ちょっとでいいから外に出して欲しいって言っても
  絶対出してくれないの・・・何かあったら困るからじゃない?
  寝てばかりだから、足だってこんなに浮腫んじゃって歩けなくなるし
  人間はそうやってダメになっていくのよね・・・

  ・・・そう、今日は暑いの・・・夏なのね・・・ 」


今日お会いした女性がお話してくれた。


それぞれの立場もあるから仕方がないにしても

せめて風を感じさせてあげたいな。
 
 

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うれしいプレゼント


ぜんぜんブログ更新できてないじゃん、あたす・・・( ̄□ ̄)


えっと。

そこそこ働いて、動いて感じて楽しんで落ち込んで食べて寝て笑ってます。
とりあえず元気ってことです( ̄▽ ̄)

*

そんな中、昨日はこんなかわいいものをいただきました。

ピンクのビーズでできた、携帯ストラップ

昨日出会った人がくれたもの。


そんなにめずらしいものではないけれど

わたしにとっては、意味のあるもの。

*

昨日は、アロマテラピーハンドマッサージのボランティアに参加した。

施設のお祭りで、たくさんの出店や催し物で賑わいをみせていた。
今まで参加していた老人ホームとは違って
子供からお年寄りまで、様々な方々がいらっしゃった。
今回はめずらしく、若い男性や元気な女の子も施術させていただいた。


その中には知的障害がある男性もいらっしゃった。

お母様と一緒に参加されていたんだけど
最初はもの凄く警戒して、全身をこわばらせていた。
手に触れてみると、氷のように冷たい。
不安なのか、怖がっているのか、体がだんだん後ずさりしていき
大きな声で奇声を発しつづけていた。
たまに単語を発しても、会話は成り立たない状態。

お母様に諭されながら、それでも手を預けてくださったので
何とかリラックスしてもらえるように、自分が危険ではないことを伝えたくて
こころをオープンにして、自分も楽しみながら彼の手をゆっくりとさすり続けた。
わたしも自然と顔が微笑んでいた。

最後に「どうもありがとう」と言って、手を包みながら目を見ると
初めてその彼はわたしの目をじっと見た。


すると、それまで全身で不安を表現していたはずの彼が
また大声で何度も何度も叫び声をあげていた。

言葉ではない、呻き声。

でも、明らかに恐怖に怯えていた時の声とは違う声。
はっきりとわたしを見て、何かを必死に訴えようとしている声。

離そうとしても、彼の手のものすごい力がわたしの手を掴んで離してくれない。
手をぎゅーっと掴みながらわたしの目を見て、叫び声を上げ続ける。
周りの人が引き離しても、また駆け寄ってきてわたしの両手を強く掴んできた。
耳を突き刺すような奇声の合間に、はっきりと「ありがとう」と言っていた。


わたしの中に、このボランティアを続けてきて初めての感覚が広がっていた。
ゆっくりと、じんわりと、何か感動的なぬくもりが広がってきた。


なんか、うまく言えないけど・・・
彼のこころの声は、しっかりとわたしのこころに届いた気がした。


手を握っていたからなおさら、その手を通じて
相手の声にならない思いが、言葉にできない伝えたい気持ちが
ダイレクトに伝わってきた気がする。


お母様は、迷惑かけて申し訳ない・・・と言って何度も謝られたけど
わたしは全く迷惑なんて思わなかったし
むしろ彼の中に溜まっていた膨大なストレスが
この機会に外に溢れ出したことに安堵と嬉しさを感じて
素直にお母様に伝えた。

わたしの反応に、お母様は少し驚き、喜んでいた。
そんな風に言ってもらえると、わたしたちは本当に救われる・・・
そんなことを言っていた。


それを聞いて、わたしの方も驚いた。


この親子は、これまでいかに奇異な目で見られたり、理解されなかったり
様々な思いを重ねてこれまで過ごしてきたのか。
わたしには想像もできない。

彼だって、考えていることや感じていることを
言葉や態度で表現できずに伝えられないもどかしさを抱えながら
毎日生きているんだ。


そんなことを、この親子に出会ったことで考えさせられた。


その後、また数人をマッサージしていると、さきほどの親子が戻ってきた。
ついさっき、わたしの手を強く握って訴えていた彼と、お母様がこちらに近寄ってきて
ピンクのストラップを下さったのだ。

それは、彼が通っている福祉園で作っている、手作りのストラップ。
彼の所属する施設の名前と連絡先が書かれた紙が入っていた。


“様々な作品を作っていますので、興味のある方はおいで下さい。”


わざわざそれを届けるために、戻ってきてくださったのだった。

*

とあるイベントでの、偶然の出会い。

一瞬の出会いかもしれないけれど
わたしのこころに深く刻み込まれる出会いがまたひとつ。


ハンドマッサージの無限の可能性を、また実感した1日だった。
 


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ぷるつやコスメ

ぷるつやコスメ

これはオレンジゼリーとヨーグルトではございません。

アイジェルとしっとりクリームでございます。


アロマのお教室で作ったコスメ。
それも、お家じゃなかなか使えないようなものまで入った
いわばナチュラルでスペシャルなコスメちゃんなのです。

オレンジのアイジェルの色は、キャロットオイルの色。
ぷるぷるのアロエベラジェルをベースにして
ビタミンEオイルとヒアルロン酸粉末も入っているのだ。

材料を混ぜて、微量のヒアルロン酸粉末を入れるだけで
分離を防いで、しっとりぷるぷるのアイジェルになりました。
つやつやで美味しそう♪
肌の老化を防いでくれる、フランキンセンスの精油も加えたから
安らぐ香りで癒されるよ。


白いクリームは、グレープシードオイルとワックスと、
ローズウォーターにヒアルロン酸に、ゼラニウムの精油入り。
それだけでも贅沢なのに、なんとビタミンEとコエンザイムまで!

ちょっと贅沢すぎ!?

これを手作りできるなんて嬉しいですわ♪

作る過程も実験みたいで楽しいし、
これだけの材料も、なかなか自分じゃ揃えられないしさ。


この日は参加者の中にも、アロマ教室を開いている方がいて
色々と貴重なお話を聴けてお得なワークショップだった。
GW初日で、爆睡したいところだったけど
早起きして行ってきてよかったよ。

* * * * * * * * *

その後も前から行きたかった場所に行ったり
掘り出し物を見つけたり
天気予報通りに雷と突風と雨に遭遇したりしながら
夜は約束していた人と会い、終電で帰ってきた。
天気も激しく変わったせいか、なんだか濃い一日だった。


身体は疲れているはずなんだけど
やっぱり本能的に活動モードみたいだなぁ。


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神様のそばで

昨日のアロマボランティアは、4人の方を担当した。
その中で、ある認知症の女性は
車椅子の状態で、右手に怪我をされていたので
左手だけをマッサージすることにした。

会話が成り立たない状態で、こちらと目も合わせずに
ぶつぶつと何かを唱えたりしている状態だったんだけど
何かを問いかけた時に、ふと顔を上げて
わたしの目を見ると、驚いたように目を見開いて


「わたしが神様のそばにいたころに
    あなたに会ったことがあるわよ!!」


と、はっきりとした口調で言った。

そして、しばらくすると元のように
また何かをぶつぶつと唱えていた。

グリーンのような、ベージュのような
とても不思議な色をした瞳に吸い込まれそうだった。


何言ってるの?・・・なんて言ってしまえばそれまでだけど
そもそも何が現実なのかもわからない世の中だし

もしかしたら、ほんとにどこかで一緒だったのかもね ^^

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カラダ・カラダ

アロマセラピーのフルボディマッサージが
超格安で受けられるとのことで行ってみた。

今回使用するオイルは
ブラックペッパー・マージョラム・ペパーミント・レモングラス
の4種類に決定。

全身くまなくマッサージしてもらって、至福の時だった。

・・・んだけど、

わたしを担当してくださった方が、涙目でマスクをしていて
最初のカウンセリングの間もずっと咳き込んでいて
なんだかとっても苦しそうだった。

マッサージを受けている間も
その方が咳を我慢している感じが伝わってきたり
なんだかずっと「グルグルグルル・・・」と音がして
自分のお腹が鳴っているのかなぁ、と思ったら
そのセラピストのお腹の音だった。

ずっとずっとグルグルいっているので
なんだか海の中にいるみたいな感じがして・・・


っていうか、この人かなり体調悪いよね!?
人のこと癒してる場合じゃないよね!!??


っていう気がしてしまい・・・
何となく気が気でなく、眠りにも入れず・・・
何だか複雑な気持ちになりながら施術を受けていた。


わたしの凝りのツボはちゃんと押さえているし
終わってからも的確な指摘はしてくださったんだけど

セラピストは、人をケアして自分もケアしないといけないし
時間も変則的だろうし、これまた大変なお仕事だなぁ・・・
と、しみじみ思ってしまった。

あの状態で施術してるなんて
よっぽど人が足りなかったんだろうなぁ。


あー、でも人のこと心配している場合じゃないかも。

今、フルタイムの仕事から離れている状態なのに

「全身みごとにゴリゴリです。特に腰、肩、首。
 手足も驚くほど冷たいし・・・
 今までよくぞご無事でしたね。
 少しずつでもほぐしていかないと病気になりますよ。」

と言われてしもた。

特に腰は、触られそうになると、まだ触れられていないのに
電気が走ったようにビクッと反応して
カラダが警戒態勢に入るんだよね。

やっぱり腰痛で骨盤矯正したから
カラダの方が先に防衛反応しちゃうのかな。
背中に目がついてるわけじゃないのに、不思議だー。


帰りに本屋で立ち読みしていたら
「お部屋の掃除をすることで、次にしたくなるのは身体の掃除」
なんていう言葉を見つけた。

あー、空間の次に身体のデトックスしたくなったのね、あたす。

でも、まだまだ毒出しには時間がかかりそうだなぁぁ・・・( ̄▽ ̄;

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うれしいハプニング

カモミール・ローズヒップのハーブティーに

クランベリー・ハイビスカスの
ハーブコーディアルを入れてみたら・・・

あれれ?

うれしいハプニング

なんかオーラソーマのB5ボトル
「サンライズ・サンセット」みたいになったよん!


ハーブの色。自然の色。
狙ったわけじゃないのに。

ふふふ。
楽しいじゃないですか!
他の組み合わせでもボトルチックな色になりそう!
マロウティーで試したら綺麗なんじゃないかなぁ?


ということで、

ハーブとカラーをいただきます♪

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ラッキー♪

生活の木のポイントカードのスタンプが
やっとのことでいっぱいになった。

3000円分の買物券になったので、早速使うことに。

コーディアル1本と、本1冊に化けましたよ。

ソーンクロフト社のコーディアル
「クランベリー&ハイビスカス」と
「生活の木」という雑誌

雑誌と言っても、ちゃんとした本だよ。
カラーページも多いし。

なかなか貯まらないスタンプカードは
いつの間にか期限切れになっちゃうんだけど
これは使えてよかったよ。

プレゼントをもらえたみたいで嬉しいな♪

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ぬくもりの時間

先日のアロマボランティアは、初めての施設だった。
引率の先生が遅れてきたことや
施設と協会側との連絡ミスもあってか
なんだか半日てんてこまいだった。

同じグループの施設でも
場所によってスタッフの雰囲気も違うもんだなぁ
と、あらためて感じた。
それは職場でも同じだけどね。

その日わたしはたまたま5人の方を担当することになり
他のボランティアの方は先に帰られた。

最後に担当した方は、90歳のご婦人だった。
足を悪くして寝たきりとのことで
わたしが直接個室に伺うことになった。

「最近、気を落とされていて
 お話も暗い方に進みがちですけど
 話し相手になってあげてください。」

と施設の方に言われていた。


眺めのいい個室に寝ていた女性は、
あたたかい笑顔でわたしを迎えてくださった。
ハンドマッサージは初めてとのことだったけど
抵抗なく受け容れてくださり、とても喜んでくださった。

銀座生まれの銀座育ちというその女性は
言葉使いも仕草も品があり、
趣味で始めた染色を30年以上続けて
銀座で個展を開いたりしていたらしい。
壁には女性が染めた作品、富士山の夕景。
それから絵の話をしたり、何気ない会話をしたりした。

部屋には家族やお孫さんの写真や
クリスマスツリーが飾ってあったりして
愛されている方だということが伝わってくる。


ひとり残って、この女性の個室で手を触れ合わせ
花の香りにつつまれながら、言葉を交わす。

その方の温かな言葉、眼差し、一言一言が
わたしの中にじんわり沁みてきて、なぜか涙ぐんでしまった。
じわじわとあたたかいものがこみあげてきた。
奥底から湧き出る泉のように。

いつのまにか夕暮れの部屋にふたり。
いつまでも手を握っていたいような
時間と空間に溶けていくような
何ともしあわせなひとときだった。

恋をした時の、時間を忘れるあたたかな感覚に似ていた。


わたしは自分のすべてを人に話しているわけではないし
言葉や理屈では説明できない感情も持っている。
こころの声を聴くことで何かを失っている気もするし
いつも罪悪感のようなものを抱えて生きている。

わたしがヒーリングやボランティアに興味があるのも
結局はそんな自分を癒したいためだけなんじゃないか
許してほしいだけなんじゃないか
たまにいいことしていい気になりたいだけなんじゃないか

そんな気がして自分が偽善者のように思うこともある。


でも、その日、90歳のひとりの女性と
何かのご縁で同じ時間に同じ空間で
90年間生き抜いてきた手に触れさせてもらって
気持ちがいいと言ってもらえる
わたしも気持ちがいいと思える
世代を超えて、こころで会話ができる


こんなわたしでも、生きていていいんだよ・・・って
言ってもらえたような気がした。

本当にそんな笑顔だったんです。

その女性とまた会うことは、おそらくできないと思う。
それでも、その方に巡り会えてよかった。
少しでも、起き上がって歩けるようになりますように。


***************

昨今のノロウイルス騒ぎのせいか
老人ホームに入る前にわたしたちも
うがい、手洗い、消毒をしてから部屋に通されました。

これからインフルエンザも心配な季節。
エルダーフラワーコーディアルをホットでいただこうかな。


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生きるためのプログラム

アロマボランティア団体主催の講座に参加してきた。

第一部は、聖路加国際病院の看護師さんをお招きして
院内で実際に行われている
がん患者を支援するプログラム
「がんと共にゆったり生きる会」についてお話していただいた。

病気に関する具体的な身体の変化、心の変化や、告知を受けてからの生き方について身体的、精神的にサポートしていくグループの実際の話。
身体に関する専門的なことや、様々な種類のストレスと対処能力のバランスについて。
患者の精神面だけでなく、家族の精神面についてのサポートや、金銭面の問題、物理的な問題(家事全般に関するアドバイスなど)、周囲との人間関係、情報提供など、様々な形でのサポートについて聞くことができた。

実際その立場にならなければ分からないことだけど
こういった試みが、患者さんや家族の方々の支えになっているという現状に触れることができた。


そして今回初めて知った
「リエゾン精神看護師」という職業。

リエゾンとは、「橋渡し」という意味。
リエゾン精神看護師は精神科看護の知識と技術を用いて他科の解決困難な事例の相談に応じ、患者、その家族、ナースや他の医療職種間を「つなぐ」役割とのこと。
リエゾン精神看護師は、看護師であること、修士以上の教育的背景があること、臨床実践を5年以上経験していること、専門看護師の認定を受けていることを満たしていることが必要で、さらに厳しい試験を経て認定されるという。

現在日本でリエゾン精神看護師は
まだ7名しかいらっしゃらないらしい。

その7名のうちのお一人のお話を聞けたなんて
本当にありがたい機会だった。


「人はひとりでは生きられない。寄り添い支えあって生きている。」
「病気はその人の一部であり、すべてを支配するものではない。」


現場に立つ人の言葉だからこそ、重みがある。

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個人的には、聖路加国際病院には思い入れがある。
以前、隣りの聖路加タワーで働いていたことがあるわたしは、連絡通路を渡って病院内のレストランに立ち寄ったり、福祉施設で制作された作品を扱うショップを覗いたりしていた。
お恥ずかしいことに、当時理事長の日野原重明さんを知らなかったわたしは、ショップの方とお話していた時に半ば呆れられ、

「日野原先生は日本の宝です。覚えておいてください!」

とお叱りをうけてしまったのだった。

今ではテレビや雑誌で見かけるたびに心が温かくなる
大好きな尊敬するお方。
医療を通して使命を果たされる誠実さ。
人間を見つめるあたたかな眼差し。
あの笑顔を見るだけで、
ありがたい気持ちになってしまうのだ。

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第二部では、ハンドマッサージ実習。
わたしが組んだ方は、元看護師の方だった。
時間がなくてあまり話せなかったけど、ちょっとの会話でも、その方の芯の強さや清らかさがわかる。
お互いに学んできたことや、関心あることを話しながらのマッサージで、ぐっと距離も近づいた。

やっぱり人は人で支えられている。
ふれあいって、人のぬくもりって、それだけで力になる。

心の触れ合い、肌の触れ合い。

初対面でも、手のマッサージならお互いやりやすい。
手を大切に扱ってもらうこと。
自分を大切にされる体験。

ハンドマッサージの未知の可能性を感じた。

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