岸田劉生展
週末、新宿の損保ジャパン東郷青児美術館へ。
会期中ギリギリ間に合った「岸田劉生展」を観る。
岸田劉生というと、娘さんを描いた「麗子像」のイメージが強かった・・・
というか、麗子像ぐらいしか知らなかったわたしとしては
今回初めて知ることが多く、それだけでも行ってよかったと思う。
クリスチャンとして神を信仰し、牧師になろうとした時期があったこと。
一時期、集中して多くの自画像を描いていたこと。
身近な人々を片っ端からモデルに肖像画を描いて
「岸田の首狩り」なんて言われるほどに人物画に没頭していたこと。
わたしが好きな麗子像・・・
ケープを身につけて微笑む油彩の麗子像は展示されていなかったけど
他の麗子や、その友達の少女、今回初めて奥様の像を観ることができた。
初期に集中して描かれた自画像が・・・
試行錯誤しながら、短期間にあれだけ自分に向き合ったことに驚いた。
描かれた顔もご本人にそっくりで、確かな技術と観察眼を感じたけど
それにも増して、描き込むほどに真に迫っていく感じが伝わってきた。
友人知人の肖像画も、ご本人の特徴を捉えてよく描き込まれていた。
ただ写実的に「似ている」というだけではなくて
その人の内面まで引っ張りだされているような迫力があった。
岸田さんの描く自画像からは
自分自身の内面を深く探求しようとする勢いが感じられた。
彼がクリスチャンである、ということにも関わりがあるような気がした。
やはり作品には、その人の魂が宿るのだろう。
*
美術館の展望室より
都会の真ん中に、うっすらと緑のオアシスが見えてます
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