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しばしの別れ

今日でとりあえず絵画教室でのバイトは一段落。

創作の現場で、心地よい集中のエネルギーの中で、いい刺激を受けてきた。


絵画教室には、わんことにゃんこがいる。

わんことにゃんこは、今日が最終日だということを知る由もない・・・はずなんだけど

今日にかぎって、わんこはこちらをじーーーっと見つめながら
わたしに向かって歩いてきて、四つんばいでこちらを見つめ続けていた。

あんまり目の前で動かないでいるから、いろいろ話しかけつつ
先生に許可をもらって、少しお菓子をあげてみたら
ものすごい勢いで食いついてきて、わたしの指を舐める舐める!
指まで食べちゃいそうな勢いで・・・ 単におなか空いてたのかね(^−^;


ついにバイトも終了を向かえ、洋服を着替えていると(人物モデルのバイトなので)
今度はどこからともなくにゃんこが現れた。

いつもはそんなに現れたことがないのに
最後の最後にわたしの足元に纏わりついて離れてくれない。


「とりあえず今日で最後だけど、また来るからね〜
 その時はまた遊んでね〜、寒くなったから風邪ひかないようにねぇ〜」


なんて話しかけながら着替えようとしても、とにかく体をぴたっとくっつけてくるし
しっぽを絡ませんばかりにスリスリしながら「にゃご、にゃ、にゃぁごごお〜・・・」
と、何か言っている模様・・・

ドアを開けて出て行こうとしても、今度はドアの前に立ちはだかって
「にゃごにゃごご〜」とか言いながら、ずーっと通せんぼされて外に出られずに
しまいには一緒に外に出てきて、また足元にスリスリ・・・


なんでしょか、彼らには最後という空気がわかっているのでしょか?


とにもかくにも、バイトでありながら、リフレッシュ、リラックスできるいい機会でした。


ひとくちに絵画教室といっても、当然色々なケースがある。
おしゃべりが耐えずに手が止まりがちなクラスもあったり
なんとなーく、問題を抱えているんだろうな・・・というピリピリした空気が漂っていたり

ただ純粋に絵を描きたい、という思い以外の、いろんなこと。

人が集まるところには何かしらあるものだけど。


今回は少人数で、純粋に、絵を描けるしあわせを心から感謝し、楽しんでいるクラスだった。
描いている間の緊張感と、休憩時間の心地よい弛緩。

作品に魂が込められる瞬間を確かに感じた。

*

日々仕事をしていて疲れが溜まっていたり、体調の乗らない時も確かにあった。
でも、お金をもらっている以上は仕事なんだからと思い、笑顔で臨んできた。
あたりまえのことをしただけだった。

でも、最終日のランチの席で先生は言ってくれた。

*・*・*・*・*


 時には気分が乗らないな、来たくないな、と思った日もあったと思うよ。
 でも、いつも笑顔で来てくれて、本当にありがとう。
 こうして絵を描ける喜びに付きあってくれて、本当にありがとう。
 もうこの時間がなくなってしまうのは、本当に、本当に残念だけど
 どうかまた、描かせてね。
 こうして何もかも忘れて、空っぽになって絵を描けるのは、至福の時間なんだ。
 自分はもう年寄りだし、どれだけ描けるかわからないから
 絵を描けるこの瞬間がどれだけありがたいか・・・
 本当に本当に、ありがとうね。
 
*・*・*・*・*

細やかな優しさで気遣ってくれる先生だった。
先生なのに、どこまでも謙虚なひと。


わたしにとっても、いい時間だったな。
もっと寒くなった頃に、またあのアトリエに行くことになるだろう。


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