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その時なにができるか

JR福知山線の脱線事故。

日が経つにつれて、新たな事実や悲しみが表面化している。

亡くなった方の数だけの人生があり、
その方と関わってきた人の数だけの悲しみがあり、
それをニュースで見る人の数だけの思いがある。

改めて、人の命の尊さを思うとともに、はかなさも感じる。
今日が無事に終わって、また明日がやってくるということが、
実は奇跡みたいなことなんだと痛感させられる。

そんな中、ある会社がクローズアップされていた。
事故現場の近くの会社の社員が、
事故発生直後に「ただ事ではない」と判断して、
自分達の仕事の手を止め、
ありったけの消火器や器具を持ち込み、
社員の大多数が現場に駆けつけ、救助活動にあたったのだ。

尼崎ということもあり、阪神大震災の教訓がそうさせたのだ、と安全管理担当者は話していた。
気がついたら体が勝手に動いていたという。
ニュースで何度も映る映像の中で、確かにグレーの作業服姿の人たちが救助活動をしていた。
それがまさか、たまたま近くにある会社の社員達だとは思わなかった。

それにしても、そのとっさの判断と行動力はすばらしいと思う。
誰もができることではないと思う。
自分の利益ばかりを考えている企業には
「自分たちの仕事の手を止めて、大多数の社員が駆けつける」
なんてことはできないだろう。

起業家によってはいろいろな動機があると思うけど、
世の中の役に立とう、恩返しをしよう、という気持ちが、
常日頃から、この会社のトップにはあるのだろう。

資格や肩書きは、その人のがんばりを評価する目安にはなる。
けれど、実際に判断して動くということをしなければ、
この国でも、よその国でも役立たずになってしまうんだと思う。

そんな大切な事を、日本スピンドルという会社に教えられた。


そしてテレビを見ていて、また色が浮かんできた。
彼らの冷静な判断(ブルー)と、抜群の行動力(レッド)が、
たくさんの人々を救った。
その奉仕の精神は、まさにヴァイオレット。

ブルーとレッドを混ぜてできる色、ヴァイオレット。

奉仕の色。癒しの色。
彼らに敬意を表したい。


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JR事故の救助活動で有名になった会社である。 産業機械屋さんだ。単体では年商10 [Read More]

Tracked on May 10, 2005 at 11:54 AM

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